DTM音源MU2000 Extended Edition

YAMAHA MU1000,MU2000などのMUシリーズDTM音源をExtended Editionに、どこが変わったの?

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2002/03/07にYAMAHAから発表されたアップデートプログラムにより、 DTM音源 MU2000/1000 が「Extended Edition」に無償バージョンアップできる事になりました。
これで初期モデルのMU1000,2000も現行製品と同じ仕様になります。
すでにユーザーの手に渡ったハードウエアーのプログラムの書き換えです、どのような内容だったのか、簡単に緊急レポートしました。

YAMAHAのMU100以降のDTM音源には「A/D INPUT」と言う入力端子が備わっています、しかも、A/D INPUTの信号に対し強力なDSPによるエフェクトをかける事もできます。
しかし、実際はA/D INPUTはお遊び以外にはあまり利用されているとは言えませんでした、理由は簡単「使えない」からです。
今回の音源プログラムのバージョンアップでやっと「使える役に立つ物になった」と言えるでしょう。

MIDIシーケンサー XGworksの対応に付いて
MU2000/1000 Extended Edition R1バージョンアッププログラム

ヤマハのシンセサイザー/DTM関連商品に関すF.A.Q


MU1000,2000バージョンアップの主な内容

ユーティリティモードの追加
おそらくこれが今回のバージョンアップの目玉であろう。
元々MU1000,MU2000はアナログアウトと光デジタルアウトを搭載していたが、それぞれを単独に切り離す事ができず、 常にアナログアウトとデジタルアウトともに同じ信号が出力されていたのだ。
他メーカーには無いA/Dインプットを備え出力が2系統備わっているにもかかわらず、それを生かしきる事ができなかったのだ。
これが今回のバージョンアップでアナログアウトとデジタルアウトを切り離す事により、 A/Dインプットからの信号をデジタルアウトだけに出力できるようになり、実用範囲が広がった。
つまり、MU1000,2000を伴奏に使い、 A/Dインプットに接続したギターやマイクの音を単独で光デジタルアウトからハードディスクに記録する事ができるようになったのだ。
ただし、光入力の付いたハードウエアが必要となる事は言うまでもない。

A/Dインプットプリセットの追加
ギター、ベース、ボーカルの実用的なプリセットエフェクトが52種類追加された。
とり合えず時間をかけて遊んでみたい。

追加されたプリセットエフェクト
  1. Mic/Vocal:15種
  2. El.Gt/Clean:8種
  3. El.Gt/Drive:12種
  4. El.Acoustic:8種
  5. El.Bass:9種


エフェクトの追加
元々単独のDTM音源としては強力なインサーションエフェクト備えているMUシリーズだが、更に強力なエフェクトが加わった。
テンポと同期の取れるタイプのディレイやオートパン及びディストーション系など19タイプのエフェクトが追加された、 シンセサイザーなどに付いているリングモジュレータも追加された、使い方によっては原音を木端微塵にできるので面白い。
ただ残念な事にXGworksの方の対応がまだされておらず、使いにくい。
 2002/4/30 XGworks4以降での対応が発表されました
MIDIシーケンサー XGworksの対応に付いて

追加されたエフェクトタイプ
  1. TEMPO DELAY テンポ追従するディレイ
  2. TEMPO ECHO テンポ追従するエコー
  3. TEMPO CROSSDELAY テンポ追従するクロスディレイ
  4. AUTO PAN2 PANNING CURVE を選択可能なAUTO PAN
  5. AMP SIMURATOR2 歪み特性の異なった、新しいAMP タイプ
  6. V-FLANGER アナログのニュアンスを再現させたFLANGER
  7. MULTI BAND COMP BASIC 帯域別コンプレッサーのプリセットタイプ
  8. TEMPO FLANGER テンポに同期するFLANGER
  9. TEMPO PHASER テンポに同期するPHASER
  10. DYNAMIC FILTER 入力信号の振幅に応じてCUTOFF が変化するFILTER
  11. DYNAMIC FLANGER 入力信号の振幅に応じてDEPTH が変化するFLANGER
  12. DYNAMIC PHASER 入力信号の振幅に応じてDEPTH が変化するPHASER
  13. DYNAMIC RING MODULATOR 入力信号の振幅に応じてDEPTH が変化するRINGMOD
  14. RING MODULATOR 金属的な音を加味するエフェクト
  15. SLICE 入力信号をぶつ切りにするエフェクト
  16. ISOLATOR 帯域別に音量をコントロールするエフェクト
  17. LOW RESOLUTION RESOLUTION をコントロールし、ローファイ感を出すエフェクト
  18. DIGITALTURNTABLE TURNTABLE 的なノイズを付加するエフェクト
  19. DIGITAL SCRATCH SCRATCH 効果を付加するエフェクト
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GSフォーマットへの対応
これまでのTG300モードに代えて、Roland社のGSフォーマットに対応したGSモードが新たに搭載された。
以前からXG、GSそれぞれのフォーマットに互いに対応する事がYAMAHAとRoland社の間に取り決められていた。
新製品だけではなく、既にユーザーが利用している物まで対応すると言うメーカーの姿勢はすばらしい。
勿論新規に音色が追加されるわけでは無く、アサインマップの変更で対処しているようだ。

バージョンアップの方法
「MU2000 Extended Edition」for Windows XP/Me/98/95/2000,Macintosh
バージョンアッププログラムは下記YAMAHAのページで入手して、 ダウンロード解凍し「ReadmeJ.txt」に書いてある通りに実行するだけで良い。
http://www.yamaha.co.jp/product/syndtm/dl/

注意しなければならないのは「Upgrade.exe」が「part1」と「part2」の二箇所のフォルダにある事だ、 必ず「part1」のホルダーにある「Upgrade.exe」を先に実行しなければならない、他は指示にしたっがて行なえばよい。
「part1 Upgrade.exe」の実行におよそ1分、「part2 Upgrade.exe」の実行におよそ10分かかる。
この間、音源の電源を切ったり接続を外したりしてはならない、失敗するとメーカーで有料のメンテナンスを受ける羽目になる。
バージョンアップに成功すれば次回からの電源投入時に「MU2000 EX」の文字が表示されるはずだ。
解凍した時にPDFの説明書が付いて来るので必用なページを印刷して取扱説明書に挟んでおくと良さそうだ。

後書き
まだ新機能を使い込んでいないので現時点でのレポートはこれまでである、いつか機会を捕らえてみたい。

特別目新しい技術ではないがYAMAHAの音源の面白い所は、GMレベル2に対応した時のMU128がそうで有ったように、 購入後でもユーザーによるマシンのソフトウエアーのバージョンアップができる点だ。
以前のMU128の時はMIDIインターフェースからのみバージョンアップができたのだが、 今回はシリアルやUSB経由での対応ができるようになった、 すでに時代遅れとなったMIDIインターフェースをコンピュータとの接続に利用しているユーザーはさほど多くないと思われる為、歓迎されるはずだ。
今回のバージョンアップはフラッシュROMを書き換える事により実現されている機能と思われるが、 音色もユーザーの選択により不要なものを削除し、欲しい音色をインストールできるようになればもっと良いだろう。
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XGworksの対応に付いて
2002/4/30  XGworks V4.06アップデータが発表された。

「XGworks V4.06」アップデータ for Windows XP/Me/98/95/2000/NT4.0

これで新しく追加されたエフェクトタイプが使いやすくなるはずだ、 早速ダウンロード→解凍→インストールしてみた、 インストールは問題なく終わり再起動の指示に従う。

XGworksを起動しXGエディタウインドウを開きインサーションエフェクトのOtherd Insertionを見たが、 新規追加のエフェクトは半透明になっていて選択できない。
何か設定が必要だとは理解できるが解凍したホルダーに含まれるテキストには説明がない、 結局XGエディタウインドウをアクティブにした状態で、
設定(U)→音源設定(S)→音源検出を行わなければならない事が判ったが、 この辺りは解凍した時に付随するテキストでの説明がされていても良いのではなかろうか。

メーカとしてはユーザーに無駄な時間の消費をさせないよう気を付けて、更なる信頼を得る努力をするべきだと思う。
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MU2000/1000 Extended Edition R1バージョンアッププログラム
02/7/5  MU2000/1000 Extended Edition R1バージョンアッププログラムが発表された。
Extended Edition R1バージョンアッププログラムMU2000
Extended Edition R1バージョンアッププログラムMU1000

以下引用
MU2000/MU1000およびMU2000/MU1000 Extended Editionを Extended Editon R1 にバージョンアップします。
Extended EditonからExtended Edition R1へのアップデート内容
USBまたはTO HOST端子から入力されたMIDIタイミングクロックが MIDI OUTから出力されない不具合を修正しました。


これは、USBまたはTO HOST端子から入力されたMIDIタイミングクロックが MIDI OUTから出力されないだけのバグ修正のようなので、 必要のない場合はアップデートに失敗した時のリスク(メーカーサポート 7000円)を犯してまで行う必要はないと思われる。

Extended Edition の時と同様な手間が17分程掛かるので、 タイミングクロックがMIDI OUTに必用な場合にのみR1にバージョンアップすれば良いだろう。
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